業界最大手が運営する「あの求人媒体」は今後躍進?それとも失速?

求人業界の大手の筆頭であるリクルート社が運営するホットペッパービューティ。この、情報サイトの巨人が美容業界向けの求人サービスを開始して1年が経過しました。契約更新の時期を迎え、多くのお店がどう動くのかが気になっていたのですが、誠に勝手ながら簡単に所見を…。

低価格の優良サービスのように見える

業種を問わず近年の求人難は異常で、求人最大手のマイナビの場合、オプションをフル稼働した場合に月額400万円にもなるプランが登場したとも聞きます。それでも「400万円で今後御社に利益をもたらし続ける人材が確保できるのだから、安いものです。さぁ、やりましょう!」という営業トークが炸裂するとかしないとか。。

そんな求人案件において、双璧をなすリクルート社のメディアにしては、月額換算2万円というのは破格。良心的と言っても良いでしょう。よって初年度は多くのお店がホットペッパービューティーに求人を出したのは記憶に新しいところ。多くのお店が人材も確保でき、うまくいく可能性もありました。

効果はそこまで出ていない?

さて、求人開始から1年が経過し、複数の関係者に話を聞いたところ。。応募はなく、広告効果は非常に厳しいものだったと聞きます。それでも実際に把握できたのは全体のごくごく一部。トータルでどうだったのかは気になるところです。

という流れで開始から一年経過後、どれくらいのお店が掲載を更新するのかが広告効果のバロメーターだとなり得ます。実際に結果を見てみると。

数値は半分以下に落ちているように見えました。

掲載件数は減っている

厳密な数値ではないのですが、サービス開始当初、広島県内においては200店舗以上が掲載していたはずが、2年目は100店舗少々に。リクルートさんの広告担当者は相当厳しい会議を繰り返しているのではないかと推察されます。

では、ホットペッパーの求人欄は粗悪な広告媒体なのでしょうか? 媒体製作者目線で見ると、決して悪い媒体ではなく、むしろ有料媒体のように見えます。問題があったとすれば、どこから閲覧者を獲得するかという導線がしっかりしておらず、途中から広告露出が急に増えるなど、要は初年度は試運転だったと言って良さそうです。

今後の展開と問題点

となると2年目以降は大きく飛躍するのでしょうか? 広告露出を見る限り、閲覧者数的には大きく飛躍しそうに見受けられます。が、根本的な問題があります。それは文言やページの組み立てがお店に委ねられているところ。

要は素人が原稿を書いているという本質的な欠陥が解決されていない点で広告効果の向上はスムーズではないと予想されます。

求人欄だけ提供し、あとは放置というモデルは、運営サイドの収益率は高く、素手の数万の顧客を獲得している媒体としては非常に優れた手法。お店側からしても自分たちで自由にやれるという点は一見魅力。が、第三者の校正が入らないコンテンツをリリースして結果を出せる人はごく稀で、よって大半のお店の求人ページがポテンシャルを発揮できていないと言えます。ビジネスとしては優れていても、広告媒体としてベストかと言うと決してそうではない点が、らしいと言えばらしいです。

スパイシーな広告の構図

本来人材を確保するには待遇改善は不可欠で、その待遇改善を阻害する要因として高額の広告費があります。広告費をかけてクーポンで安売りをすると顧客の頭数だけ増えて忙しくなり、利益率は減ってしわ寄せが従業員を直撃。退職が加速し、採用のための広告が必要になる、と言う流れです。

ホットペッパーにお金を払い、結果として従業員が辞めるのでホットペッパーにお金を払って求人広告を掲載してもらうという構図は、なかなかスパイシーな現実だと言えそうです。