とあるアプリが美容業界そのものの構造を変えてしまうかもしれません

今も昔も変わらない美容業界

美容業界の華やかさにあこがれて美容師になる人は今も昔も多いようです。テナントも綺麗で、Web広告も普及している美容業界はサービスの最先端のような印象もありますが、実際には典型的なレガシー産業です。

レガシー産業というのは古い業界構造のままの業態のことで、今も昔も変わっていないという意味。が、言い換えれば変わる必要がなかった、もしくはすでに洗練され、これ以上変わる余地が無い、という表現もできます。

そんな昨今、ここまでITが普及したこともあいまって、美容業界にも構造改革、というか破壊の兆しが見え隠れしています。そんな中のひとつがrequpo。

これは一体どういうサービスなのでしょうか??

業界を壊すかもしれないサービス、requpo

requpoは美容師の空き時間をマッチングさせるサービスで、シェアリングエコノミーの発想と同じと言えます。現在はお店に所属の美容師さんと顧客をマッチングさせるものですが、そのうち「フリーランス(在野の元美容師など)」&「一般顧客」へと発展するのは時間の問題でしょう。

requpo( リクポ )は検索いらずで美容室の予約ができる、まったく新しいサロン予約アプリ。
美容師さんたちに自分の希望をリクエストすることで、あなたのわがままを全部叶えてもらえます。

http://thebridge.jp/2017/02/requpo-raised-80m-yen

現在は法律の縛りがありますが、airBnBを見てもわかるように、この領域では先に(グレーゾーンで)現実が先行し、普及した後から法整備が追いつくというのが今の時代。すでに空いた時間やスキルを切り売りするサービスは出ており、それが清掃だったり家事・料理だったり、カメラマンだったり、最近ではデザインだったり・・。

普通に雑用、何でも屋、というのもあるみたいですが、こういうサービスの中に元美容師やフリーランス、もしくは免許のない美容師さんらが跋扈していくのは必然。私が当事者ならやります。倫理的には悪ではなく、ただ法律が追いついていないだけなので(戦後からずっと変わっていない)。

業界にヒビが入るとどうなるか?

たとえグレーゾーンであっても、業界の形態に変わる兆しが見えた時、果たして何が起きるのでしょうか? それは異端児たちの決起です。現状に満足しない人材や、新しいものが大好きな人種、異様に嗅覚が鋭いひとたちなどが「そこ」に集まり、様々な前例を積み上げていきます。次に起こるのはそれらに派生するサービス。airBnBの例で言えば、コーディネートやさんや代行屋さん、民泊特化の不動産屋など。

美容業界で次に起こるかもしれない、店舗を解さない「美容師個人」と「一般個人」のマッチングサービスを想定すると、場所の提供に特化したサロンオーナー、場所の提供・施工に特化した不動産業者、特化した保険サービス、送迎サービス、(美容師個人の)ブランディング会社 etc.. 色々発生します。そうなると一つの産業としての下地として見なされ始め、財界からの注目や投資マネーが集まってきます。

つまり、ひとたびヒビが見えれば、亀裂は一挙に広がっていきます。日本でそれが起きにくいのは、広がった日々を業界団体が強引に接着剤で固めてしまうから。例えば都内でuberがグレーゾーンのまま営業を始めた時、タクシー業界が総出でこれを潰しました。政界への働きかけがあったのは明らかです。

民泊でも同様の動きがありましたが、これはもう手遅れでした。ともあれ、近い将来業界の小規模な崩落は起こりそうな予感です。大規模ではなく小規模なのは、やはり日本の国民性でしょう。病的にまで変化を恐れるので、一旦できた行動様式は不変(=普遍)。行動様式ができる前の世代に普及し、それらが毎年一定数増えていくことで、少しずつユーザー層が変わっていくという流れになると思われます。

その結果、いろんな意味で美容師の淘汰が進み、今のような美容師不足は解消され、低賃金長時間労働が是正される事も考えられるのではないでしょうか?結果的には求人サイトの需要も大幅に低下しそうですね。

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